……「子どもをほめなくっちゃ」という前に、まずはママの
いいところを探してみませんか……
今年度も親子読書会誌「ちねつ」が完成しようとしています。すべての保護者の方がご寄稿下さいました。1年間、親子読書に取り組むには、大変なエネルギーが必要です。雨も降れば風も吹くように、毎日同じとはいきません。でも、子どもにをしようと取り組む、とにかく継続されていることに、保育者である私達は、新たな意欲を沸かせてもらっています。園でも毎日毎日読み聞かせが行われています。お話がなかなか聞けない子どももいますが、3年も続けるとしっかり聞けるようになります。
子どもは、今教えたことがすぐにできるようになるわけではありません。「お母さんが言ったから」は、子どもにとっては日本国憲法より守らねばならぬ重要事項です。相手の気持ちやなぜそうなのかを理解できる発達段階にならないと、そして、したか・しなかったか、またはできたか・できなかったかばかりにこだわると、子どもは自分で考えてより良い決断をするようにはなりません。「何回同じことを言わせるの!」「昨日も言ったよね!」「○○ちゃんはできるのに…」私達大人が子どもに言ってはいけない言葉です。子どもは発達途上、いつできるか、いつうまくなるか、それは子どもが決めること。心と体がそこまで成長するのを待たなくてはなりません。それまでは、こうしたらいいかな?こんなふうに言ってみるか?など、子どもより賢い大人が工夫することが大切です。子どもの言いなりにならず、できたところ、気づいたところを具体的(ここが大事)に褒め、こうなるといいねと次へのステップを示してあげると、具体的目標に向かって頑張るようになります。大人の都合の良いことばかり求めると、やる気は育ちません。小学校のPTA等で「やる気を起こさせるには」と言っているようでは手遅れです。乳幼児期の間に、やる気の根っこはもうできつつあるのです。子どもの良さをしっかりと見つけ、それを伸ばすことで、他の面も伸ばすことができます。
子どもが社会人となる15~20年後を目指して、どうぞ子どもとの嬉しかった!をいっぱい集めて下さい。