幸せなお母さんと子どもの気持ちのいい関係

——子どもの言い分=「もう分かったから…」—-

早いもので、令和3年度の締めくくりとなりました。子どもが今より幸せになってほしいと思います。子ども達一人ひとりが、幸せだと感じられればいいのです。お父さんお母さんが考える幸せとは違うかもしれませんが、子ども自身が幸せだと感じることができる力を培ってほしいと思います。不登校や引きこもり、キレる、非行など、色々な子どもの問題がしつけ不足で起きることは少ないそうで、むしろしつけ過ぎが要因になっていることが多いそうです。しつけは必要です。基本的な生活習慣他人の事を思いやる行動を身につけることが大切です。それには、親自身が身をもってあるべき姿を示していくことです。子どもにして欲しいと思うことを、親自身が普段から子どもの前でしていくことしかありません。子どもにだけ押し付けていませんか。子どもに「~しなさい」「~してはダメ」と言葉で命令するしつけを繰返していると、往々にして叱ることが多くなりがちです。それだと、子どもの自己評価を下げるだけで効果は少ないのです。親の見ている前ではやるかもしれませんが、身についたわけではありません。もし、子どもの行動を方向付けしたいなら、「私は」を主語にして「嬉しい」「悲しい」ということばを使うのがいいですね。私とはもちろん親自身です。子どもは、親に喜んでほしい、悲しませたくないという気持ちが、非常に強いです。これをしろ、これはしちゃいけないと言うより、その気持ちに訴えかける方が、子どもに伝わります。そして子どもには どんどん失敗させてほしいのです。先回りして、指示命令することが多いようです。そのため、子どもは失敗したり、友達に笑われることを恐れています。失敗したことを責めるのではなく、どうしたら同じ失敗をしないですむか、子どもと一緒に考えましょう。

何度も言いますが、子どもは自己中心的です。(子どもは、相手のことを考える能力の前にまず自己主張する能力が必要だからです。)それが健全な子どもの育ちです。子どもは失敗します。(失敗によってさまざまな事を学ぶ機会を得ています)子どもは言うことを聞きません。(自立心の表れです。自立できない大人が増え、社会問題になっています。)

子どもは未来を予測する能力が育っていないので、失敗するのです。でも、失敗するからこそ、たくさん学び、賢くなっていくのです。自分を主張する行動をくりかえしながら、相手のことを考える能力が育っていくのです。

「あれしなさい これしなさい」と、叱ったり命令したりする時間でなく、今日あった事を聞く、そして、面白い事は心から笑い合う、共感しあう、そういう時間がたとえ数分であっても、子どもの心は満たされるのです。読み聞かせを通して、「かわいそうだった、おかしいね、ビックリしたね、スゴイね、きれいだね、僕と同じだね」などなど、子どもと親が同じ気持ちを共有する時間は、何にも代えがたい どんなしつけよりも大切な子育てなのです。つちはしこども学園の親子読書会はそれが狙いです。「子育てはこうでないとダメ」というのはありません。しつけは子どものペースで!こどもにとって、昨日と同じ今日があること、何でもない普通の毎日が子どもの幸せなのです。