—-子どもの言い分=「もう分かったから…」—
人は社会的動物なので、人と関わり合って生きていく運命なのです。子どもはジコチュウだから叱責されることも多い、でも、「叱るのは1分以内ですよ」ともお伝えしました。覚えていますか。
さて、今月は、この「叱る」について考えてみたいと思います。子どもは一人ひとり違うので、叱り方もちょっとずつ違える必要があります。子どもがしてはいけないことをした時は、きちんと叱らなければなりません。でも、子どもには、「叱っていいタイプの子」と「叱るのによくよく注意しなければならない子」がいるように思います。わりと自分に自信があって、何事に対しても前向き、情緒的に安定している子は、少々叱っても前向きに受け止めます。叱られることで、次はこうしようと、シャキッとなることもあります。それとおおらかで物事にこだわらない のんびりしている、怒ってもあまりこたえていないようなタイプです。怒っても怒っても右の耳から左の耳へ、へらへらしているので、怒っている方が阿保らしくなり、最後には一緒に笑ってしまうという得なタイプです。この2つのタイプは、大丈夫ですね。反対に、非常に気が小さくて臆病な子と、意地っ張りで頑固、最後に「どーせ」と屁理屈を言う いわゆる「かわいくない子」には注意が必要です。気の小さい子は楽観的に物事を考えられないので、ちょっとした注意で委縮してしまい、二度と同じことができない、叱れば叱るほど何もできなくなります。そして さらに気を遣うのは、意地っ張りで頑固な子、何回言っても全然素直じゃなく、反発したりします。でも、そういった子は、本当はナイーブで、結構傷ついているのですが、それを素直にうまく表現できないので、突っ張ったり意地を張ったりという形になるのです。でも、叱っている方は、全然堪えていないようですし、プライドが高すぎるので、そのプライドを潰そうと 人の2倍3倍叱るので、4倍8倍傷ついていることになります。こんな子はいろんな問題行動や心身症、後に非行に走ったりすることもあります。こういう子には叱らずに、まず事情を聴くことです。「わかった」とまず受け止める。「だけど、こういうことはいけないよ」と諭すことが効果的です。でも、実際は 見るからにカワイくないので、ついつい叱り過ぎてしまうという悪循環になりがちです。では、
こどもを叱るとき気を付けて欲しいこと
- 全人格を否定するような言い方をしない
またお前か、いつもそうだ!、ダメな奴だ!、根性が腐ってる!などは禁止です。
- 何を叱られているのか わかる叱り方をしましょう
ガミガミ怒鳴っているだけで、何を叱っているかわからない言い方になっていませんか。「○○するのは良くないでしょう」とはっきり言いましょう。
- 今後叱られないためにはどうしたらいいかを伝えましょう
「欲しいものがあるときはちゃんと言葉で言ったらいいのよ。」「腹が立った時は、すぐに手を出さずにまず言ってきてね。」「ちゃんと話を聞くから」と必ず言いましょう。
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