——子どもの言い分=「そうだね」が気持ちいいから好き—–
11月6日(土)に、分園・本園合同で、かなりや組おひさま組(2・1・0歳)の発表会を開催しました。コロナ禍の中、3蜜を避けて実施する方法があるか頭を悩ませた結果、乳児の部と幼児の部の 年齢で二つに分ける子どものフェスティバルを実施する方法でした。
次は第2部、幼児の部の発表を12月4日(土)に実施いたします。
この子どものフェスティバルを通して、保護者の方に伝えたいことは、まずは、子どもの成長です。身体の成長は目で確認することができます。「大きくなった」「こんなことができるようになった」は見える部分、誰でもわかります。でも、時に、え、いつの間に、なんてこともありますが… 上手・下手ではなく、そんな子どもの成長を喜びあう発表会にしたいものです。
4月生まれの子どもと3月生まれの子どもとでは、発達差があって当然。そして、周りのお友達との関りは?など、子ども一人ひとりの個性と発達の様子を見極め、子どもが意欲を持って最後まで取り組めるよう、曲選びや振り付け、衣装などを決めていきます。自分だけでなく、周りの友だちの様子に気づかせ、時には自分ができないことを欝に感じたり、それでもやってみようとする意欲が持てるよう関わったり、約1ヶ月ほど、目標に向かって取り組みます。両親だけでなく、友達の親や発表を見たたくさんの人から、褒めてもらえると、子ども達の達成感は大きくなり、自分への自信を確固たるものにしていきます。時々「上手だったね。」の一言で済ませる親御さんがいますが、もっと具体的に「○○できたね」と褒めてあげると、さらに効果的です。納得できないことで褒められても「別に」という様子です。納得できないことで叱られるのはもっとイヤ、頑張ったことを褒められるのは大好きです。「褒めると調子に乗るし、どうやって褒めたらいいか、どう叱って良いか分からない」、という声を良く聞きます。お母さんも子どもも気持ち良い関係の言葉かけの秘訣は、否定語でなく肯定語を多くすること。例えば、「ダメ!」と言わずに、「ここまではいいけど、ここからはダメ」というと、肯定語が先に来るので受け入れやすい。また、「ここできてないよ」と言わずに、「ここまではできてるね。」と肯定語で言いましょう。
「わたしはあなたをあいしています」「おとうさんはウルトラマン」の作者の宮西達也さんの絵本で、「おかあさんありがとう」というのがあります。その中には、子どもをプラスにしてくれるお母さんの言葉が満載。普通の事だけど、普通のことの連続が子どもを育てていることを、この絵本が教えてくれますし、読み手もいい気持ちになりますよ。
とかくこの世は思い通りにいかないのです。上手くいかないのは大人だけでなく、子どもはもっとうまくいっていない、でも絶対前に進もうとしていることを 是非わかっていただきたいのです。