……「子どもをほめなくっちゃ」という前に、まずはママの
いいところを探してみませんか……
子どもにとって親子読書、絵本の読み聞かせは、生きる力に繋がります。10歳までの子育て期間中に、どれだけ幸せな体験をして、幸せな思い出を蓄える「心に幸せ貯金」が重要です。10歳以降の人生で、思い通りにいかない辛い出来事、悲しい想い、数々の失敗や挫折に出会う。そんな時、心の支えになるのが、「乳幼児期の幸せ貯金」だと思います。親子読書という幸せ体験の積み重ねは、「自分が愛された」体験です。幸せの貯金が困難を乗り越えていく勇気や気力になっていく、生きる力の根っこになっていくのです。死にたいくらいの悲しみやこらえきれない怒りや憎しみに出会ったとき、ぎりぎりのラインになってしまったとしても、そのラインを越えてしまったら、自分を愛してくれた人を悲しませることになる、それを感じることができる、思うことができる人は、そのラインを越えてしまうことを踏みとどまることができると思うのです。幼い日に「幸せ貯金」「愛された思い出」をたっぷりと!それはお金では買えない「愛の体験」、絵本を読んでもらった心地よい時間、朝のおはようやおやすみの抱っこ、家事を手伝った後に「ありがとう」と頭をなでてもらった思い出、そんな親の笑顔と愛情を10歳までにたっぷり味わえた子どもは幸せです。幼児期の幸せな思い出をいっぱい持っている子どもは、10歳過ぎてからの人生で、幸せ貯金の利息で生きていけるでしょう。クラス担任の保育教諭は、午睡時間になると、眠っている子どものかわいい寝顔を見ながら、午前中の活動を振り返ります。そして子ども一人ひとりのその日の良いところを見つけるようにしています。子ども達の寝顔は何とも言えないかわいさです。お母さん方も、子どもが眠ってから、「良いところ」「かわいかった言葉や仕草」など、「幸せを感じた瞬間」を日記のように書いてみませんか。その日見つけた良いところだけを書いてみましょう。日々の忙しさの中でどんどん忘れてしまい、困ったことや悪い面のみが残ってしまい、子育てが楽しくなくなるのです。保育も同じで、悩みだけが大きくなります。子どもの良いところをいっぱい書こうと思うと、子どもの良いところを見つける目が必要です。「良いところのみ」が見えてくる「幸せメガネ」をかけると、子どもの見方が変わってきて、微笑むことが増え、子どもに「ありがとう」と言葉をかけることが増えますよ。ありがとうをいっぱい言ってもらった子どもは、他の人にもありがとうが言え、人に好かれます。大切なことは、一緒に過ごすことです。子どもが喜ぶからゲーム機を与えることでも、ディズニーランドや遊園地で野放しにすることでは決してありません。
新しい年のスタートは、幸せ貯金のスタートの日。子どももお母さんはもちろん、みーんなでもっともっと幸せになりましょう。